当センターは5名の脊椎脊髄病学会指導医で構成されています。全脊椎に対する一般的な手術に加え、頚椎・腰椎における低侵襲手術の実施、難治例や特殊な病態に対する高度専門医療を行っています。また、これらの臨床成績を解析し得られた知見をもとに学会報告、論文の作成を行っています。
センター長 | 河野 仁 |
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副センター長 | 片岡 嗣和 渡邉 泰伸 中道 清広 橘 安津子 |
センター員 | 木瀬 英喜 高見澤 悠平 |
アドバイザー | 細金 直文 竹内 拓海 尾崎 正大 名越 慈人 岩波 明生 |
薬物療法 | 内服薬や湿布などの外用薬 |
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注射療法 | 仙骨硬膜外ブロック、神経根ブロック(腰仙椎)、トリガーポイント注射 持続硬膜外カテーテル療法 腰椎椎間板ヘルニアに対する酵素注入法(ヘルニコア) |
理学療法 | 筋力トレーニング、ストレッチ、物理療法など |
頚椎 | 胸椎 | 腰椎 | 合計 | |
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令和5年度 | 113件 | 26件 | 881件 | 1,020件 |
令和4年度 | 135件 | 47件 | 921件 | 1,103件 |
令和3年度 | 153件 | 49件 | 1,018件 | 1,220件 |
2019年3月よりO-armイメージングシステムを導入しています。手術中にリアルタイムで三次元の画像撮影が可能となります。三次元画像をもとにしたナビゲーションシステムにより安全で精度の高い手術が可能です。
成人脊柱変形や思春期特発性側弯症に対しては矯正固定術を行っております。
患者さんの症状や訴え、日常生活、術前の画像所見より手術方法の選択を行います。
低侵襲インストゥルメンテーション手術であるXLIFやOLIFなどのLIF(Lateral Interbody Fusion)や経皮的椎弓根スクリュー(Percutaneous Pedicle Screw:PPS)の使用なども積極的に取り入れています。
平成27年度より頚椎における低侵襲手術(肉眼で行う白石法による低侵襲頚椎連続的椎弓切除術:MicCeL)の臨床応用を開始しており、良好な術後成績が得られています。
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頚椎神経根症などで適応のある患者さんに対して内視鏡を用いた手術を行っています。
入院期間 | 2週間 |
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手術前日 | 手術前日入院となります。(月曜日が手術の場合は土曜日入院となります) 筋力等の手術前評価や症状に関するアンケートを行います。 |
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術後1日目 | 血抜きの管が抜け、離床します。リハビリスタッフと一緒に歩行器を使い歩きます。 問題がなければ、この日から歩行器を使い自由に歩くことができます。 |
術後2日目~ | リハビリ室でのリハビリが開始となります。主にストレッチや筋力トレーニングなどを行います。徐々に歩行器を外し、7日目に自力歩行を目指します。 |
術後8日目~ | 退院に向けて日常生活動作の指導や自宅での自主トレーニングの指導を行います。 10日目に抜糸を行い、傷口に変わりがなければ入浴が可能となります。 入院してから2週間前後で退院となります。 |
バルーンで潰れた椎体を持ち上げ、セメントを注入する手術です。
当院では平成29年度より本法を開始しており、年間25件程度の手術を施行しています。
従来は長期の安静臥床や体に負担の大きな広範囲の固定手術を余儀なくされていましたが、この手術により早期の離床が可能となる方もいます。
(科研製薬株式会社HPより引用:http://kaken-hernicore.jp/guide/)
椎間板内酵素注入療法は、ヘルニアを起こしている椎間板内に酵素を含む薬剤(ヘルニコア)を直接注入する治療法です。ヘルニコアが髄核の保水成分(プロテオグリカン)を分解し、ヘルニアの軽減、神経の除圧を図り症状を軽減させることを目的としています。入院期間は1日で、入院日に注射を実施し、翌日退院となります。